感動した本:『フジ子・ヘミング 魂のピアニスト』
- 作者: フジ子ヘミング
- 出版社/メーカー: 求龍堂
- 発売日: 2000/05/01
- メディア: 単行本
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フジ子ヘミングの本を読んだのはもう10年以上昔かもしれない。才能を世界的権威に認められるほどの腕前だったのに、若いころに不幸にして耳を悪くしてしまい、なかなかスターダムにのし上がることができない時間を数十年も過ごしたものの、日々の生活をとても前向きに、いろいろな問題(忘れたけど、一例だと、国籍かビザか忘れたけど、社会保障を欧州で受ける資格の取得などで大変苦労した話だったと思う)にも果敢に奮闘。そして、才能が再発見され今も活躍しているピアニストのエッセイ。
この本はとても感動した。過去に落ち込んでいるときに何度も勇気をもらえたなと思う。人生は楽しいこともいっぱいあるけど、同じくらいとても複雑怪奇で困難なこともあるけど、楽しみながら乗り越えられることもたくさんあるんだなと思った。これは自分の考え方にとてもあっている。大事な人生の先輩のひとりだ。
実は2年前くらいかな・・・埼玉の和光市にフジ子ヘミングがリサイタルに来たので、聴きに行った。たしかノクターン演奏してたかな、とても感動したね。あ、十八番のラ・カンパネラも聴けたよ、人生の重みと曲が重なって涙が止まらなかった。いつまでも元気でいてほしい・・・