開発日誌::ARデモアプリをARCore+Unityで作る方法(2018年10月動作確認)
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上記のキャプチャ画像のようなARCoreに付属の体験デモをビルドまでしてみた。
ARCoreというGoogleの開発したARキットをAndroid端末でデモシーンをビルドしたらこういうものができる。床面、壁面をスキャンしてマッピングしたあとにクリックした場所に床面などに沿ってドロイド君のモデルが配置されるというデモアプリ。
これをどう実装したかを割と詳細にまとめた。興味ある方はお試しあれ^^
環境情報
- Windows10 Pro
- ARCore for Unity( v1.5.0)
- Unity 2018.2.13f1(古いバージョンから更新しようという方は、Vuforia対応パッケージを一緒にインストールしとくとよいので、更新前に下記の手順をご覧くださったほうが楽かも^^ )
(上記まででローカル動作確認はOK。以下はAndroidビルド時のみ必要)
参考資料
これらを主に参考につくりました^^
- 作者: 薬師寺国安
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2018/03/08
- メディア: 単行本
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おおまかな手順
1 JDKのダウンロード
jdk1.8.0_192 が最新だったので、とりあえずダウンロードしておきます。
ここからダウンロードできます Java SE Development Kit 8 - Downloads
このハイライト部分をダウンロードしました
2 ARCoreの各モジュールのバージョンを確認
実機テストをする場合ARCore対応している機種を用意する必要があります。あとはPCと携帯をつなぐUSBもご用意ください。
developers.google.com
Android SDKを持っていない方は、Android Studioをインストールして、SDKを最近のものを一そろいダウンロードすることをおすすめします。Android Studioは、明確な定義は知りませんが、たぶんAndroid SDKのパッケージ管理ソフト機能がついたIDEっぽいです。Javaとかkotolinとかがターゲットなのかな!?
参考資料 www.gaprot.jp
3 ARCore for Unityのバージョンを確認
ここのページで確認できます。
Quickstart for Android | ARCore | Google Developers
たぶん3か月後とかにまたいろいろ変わっていてもおかしくないですね・・・
4 ARCore for Unityの対応バージョン(unitypackage形式)をダウンロード
ここにあります、すでにunitypackageになっているので、ダウンロードしてUnityEditorに放り込むだけです。手軽^^
5 UnityEditorにARCore for Unityをインポート
Unitypackgae形式なので、そのままD&Dをするとインポートできます
6 インポートできたら
こんな風にディレクトリが一個できてます。
7 サンプルシーンをロード
できたディレクトリからサンプルシーンを探し出しましょう。そしてダブルクリックするとロードできます。
8 ビルドのセッティング1:Build Settings
ビルドの準備をします。
File>Build Settings で下記のページを開きます。 ハイライトしている部分はいじっている部分です。実機テストしたい場合はこの際にUSBで実機をデバッグモードにしてRun Deviceに表示されるようにしておいてください。
BuildSystemはInternalにしました。これで以前ARKitのビルドでバグった記憶があるので、保険です。もしかしたらいらないかも。
9ビルドのセッティング2:PlayerSetting
AR関係で必要な項目にチェックをいれます。下記のような感じです。
Vuforiaのときとちょっと違うのでご注意下さい。
10 ビルドのセッティング3:External Tool
Edit>Preferences>ExternalToolで開いたところに下記設定しておいてください。
C:\Users(ユーザー名)\AppData\Local\Android\sdk (Android Studioでダウンロードしておく) C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_192 (browse を押すと自動検出)
♯ 11 ビルド・実機で動きます‼ Build か Build Runボタンを押してしばらく待つと実機で動きました^^
今日の進捗(^-^) 今日はARCoreのサンプルをビルドまでできました、スクショです。空間認識後に床に沿ってアンドロイドのモデルをクリックした場所に配置するデモです(^-^) またやり方後日記事にします(^-^) #AR #Unity pic.twitter.com/bT7JOALn4n
— mawa (@k_mawa82) 2018年10月23日
[もうちょっとこの辺色々勉強したいなという方向け告知]
私の所属する開発チームMulesでは、今回の記事のような、AR等のxRの開発情報を共有したり、議論したりできるみんなで勉強を進めていくもくもく会的なSlackグループ、xrdevja(xR Development Japanを略してます)をはじめました。ので、ご興味ある方は、誰でも参加できるので、是非ご参加ください^^ 下記フォームから参加申請可能です。(一応念のため、もちろん無料です。)
Discordのサーバーもあります。こちらもご利用可能です。 discord.gg
リアルイベントも時どき実施しています。DiscordやSkypeで遠隔で参加可能なので、東京以外の在住の方や、仕事の都合などで会場に直接来られない方もお気軽に参加いただけるイベントを多くしています。実際西日本の開発者さん、クリエイターさんも参加いただいています。主催者として、初心者にも温かいアットホームさを大事にしたいと思って運営しています。 xrdevja.connpass.com
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