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今まで読んで面白かった本::澁澤龍彦その1

実は、澁澤龍彦ファンです。モチーフの博覧強記でこの人の著作を超えるものをあんまり知らない(南方熊楠がすごそうだけど?ちょこっとしか読んでないからなんとも言えない。) 。どのくらいファンかというと、河出書房新社の文庫は20冊は多分もってるかな~あと集成全巻持っていて、鎌倉から川端康成と、澁澤龍彦とそれぞれの家を訪問する三島由紀夫が連想されるという程度のファンです。

というわけで、興味ある人がもしかしたらいるかもしれないから何冊か入りやすいものを紹介しようかなと。

手帖シリーズ3部作

黒魔術の手帖 (河出文庫 し 1-5 澁澤龍彦コレクション)

黒魔術の手帖 (河出文庫 し 1-5 澁澤龍彦コレクション)

秘密結社の手帖 (河出文庫 121G)

秘密結社の手帖 (河出文庫 121G)

この『黒魔術の手帖』『秘密結社の手帖』『毒薬の手帖』はとても読みやすいし、調査深度もかなり深いと思うので、アート関係やゲーム開発をする人は読むとインスピレーションが湧くかも^^ 澁澤龍彦フランス文学者のため欧州の情報が結構多めかな(澁澤龍彦は日本、東洋文化もめちゃくちゃ詳しい。)秘密結社の入社式の詳細や、薔薇十字団の秘密やら、黒ミサの式次第など、なかなか知ることが難しいことが書いてある。

エッセイ3部作

夢の宇宙誌 〔新装版〕 (河出文庫)

夢の宇宙誌 〔新装版〕 (河出文庫)

胡桃の中の世界 (河出文庫)

胡桃の中の世界 (河出文庫)

この3部作は澁澤ファンの中では人気が高い(のではないか・・・ あんまりファンにリアルで会ったことが1人くらいしかいないのでわからん・・・)。自分はすごく好き。評論でここまで面白く書ける人を自分は知らない。東西のモチーフの知識がすごいので引用の豊かさが芸術の豊かさを形成することを知ることができるシリーズなのではないかなと思う。『思考の紋章学』が特にすきかなー 姉の力 とか。胡桃の中の世界のキルヒャーのあたりも好きだし・・・ うーむ面白い・・・選べない・・・